西中国山地のフルヒ
こんにちは、ひさじいです。前回の記事と関係する内容なので、是非前回の記事もお読みください。今回は、より詳しく日本のフルヒについて記述しています。
西中国山地にて
2013年4月、東海地方の某国立大学の研究者が、寄生性の植物の調査で西中国山地に訪れた際に、山口県で撮影された写真とのことです。深い森の中のひどく気味の悪い場所だったらしく、早くその場を離れたくなった、との発言がその研究者からあったようです。対象は樹木上で全く動かなかったようですが、写真は1枚だけ(?)しか存在していないらしいです(下に写真を載せておきます)。研究者は当初は哺乳類であると考えたようですが、頭部などがはっきりしないことから、知り合いの哺乳類学者に同定を依頼し、その哺乳類学者から分類学者のメーリングリストで流されたもの、という経緯をツメ師から教えていただきました。
ひさじいのフルヒ分析
私ごときが見ても、間違いなくモリフルヒ科の一種で、ケガレフルヒかその近縁種ではないかと思われます。倒木上に鎮座していることもケガレフルヒに近い可能性を支持しています。ただ、白毛の入り方が疎らで、茶色の毛も散見されるように見えること、地理的に持ち込みが考えにくいことから、未記載種の可能性が高いと思われます。